それは商品としてどうなのか
『コンビニ・ララバイ』(池永陽)を立ち読みした。
(あらすじ)小さな町の小さなコンビニ、ミユキマート。
オーナーの幹郎は妻子を事故で亡くし、幸せにできなかったことを悔やんでいた。
店には、同じように悩みや悲しみを抱えた人が集まってくる。
堅気の女性に惚れてしまったヤクザ、声を失った女優の卵、恋人に命じられ売春をする女子高生…。彼らは、そこで泣き、迷い、やがて、それぞれの答えを見つけていく―。
温かさが心にしみる連作短編集。
本の雑誌が選ぶ2002年上半期ベスト1作品だし、あおり文句もそこそこ……でも扉を開けてみたらちっとも心の震えない、よくある似非癒し系だと感じた。
現実感がちっともないというのがピタリとはまる。この場合の現実感というのはロジックと言うか人間の行動原理的に現実感がない、と言う意味(まさか、こんなコンビニねーよなどとは言わない。そんなこというとSFなんて読めない)
これが本の雑誌が選ぶ2002年上半期ベスト1でしかも北上次郎大絶賛って言うから、どんなのかと思ったら……評論家なんて所詮そんなもん…もとい自分の好みでしかモノを見れないんだなぁと思った。大先生なのにもっといい本読んでください。
あ、そうそう……リアル鬼ごっこでどうしようもない文章力で文学界を驚愕させた山田 悠介の作品『親指さがし』が映画化するそうで……ええと、山田氏は業界に太いパイプやら賄賂の数々をお送りになっているのでしょうか? メディア曰く若者に大人気だそうですが……絶対嘘だ。もしくは国語力が小学生レベルの奴にしかアンケートをとっていない。あ、そうか…小学生も若者か。なるほど。
小学生は是非見に行きましょう。コナンの映画のほうが面白いだろうけどね(笑)
こういう商品として売っていいの? って作品はもうちょっと出版社の方で切り捨てて欲しい。多分、こんなのより最終選考に残った作品の方が面白い可能性があるよ。
どうしようもない(何故か)プロ作家の連中は、ウェブ小説で公開とかでお茶を濁していただきたい。アマチュアでさえ、そうしてるんだから。
汝道行かば心せよ
「努力する」か
「諦める」か
どっちかしかないよ
人間に選べる道なんて
いつだってたいてい
この
2つしかないんだよ
↑
『ハチミツとクローバー』にでてきたセリフで、さらにこう続く↓
この時ひとつ
嘘をついた
3つあったんだ
選択肢は
ほんとうは
――でも
2つしかないと信じていた方が
道はひらけるから
3つめの答えを
僕は
口に
しない
3つ目の答えとはなんなのか、いろいろ考えたんだけどいい答えが見つからない。
今のところ「逃げる」っていうのが有力候補。
「諦める」と「逃げる」は違う。同じだったら同意的な使いかたなんかしないんだから。
諦めれば、その目の前のことを断ち切って、前に進めるけど、逃げるとそれをズルズル引きずってしまう。それに、もし万が一忘却できたとしても同じ問題にぶち当たったときに同じように悩んでしまう。
だから3つ目の答えはそれしかないんだと思える。
逃げてばかりいちゃいかんということですね……
汝道行かば心せよ、逃亡は己の道を閉ざすのみ
大きな声で名前を呼んで
ケーブルテレビでやってる『地球少女アルジュナ』を見た。
大阪弁少女が主人公と言うのはちょっと新鮮(数年前のアニメだけど)なんか聞いてて、実家に帰りたくなった。「せやな〜」「そんなこと言うたかて」「まだ終わりとちゃうん?」たまりません。
それでEDが坂本真綾の『マメシバ』なわけですが、音楽にのせて実写で制服の女の子が走っている姿をいろいろフラッシュバック挟みながら延々と流すっていうシロモノなのですが…これがたまりません。地球を大切にとかそういったアニメのテーマもさることながら、この映像がどうにもこうにも大好きです。
ちょっと前のポカリスエットのCMにも女の子がスカート翻しながら突っ走るというのがありましたね。
好きなんですああいう爽やかさ。決してパンツが見えてはいけません。
ところで爽やかさとは真逆の話ですが『零』というゲームを買いました。ホラーゲームです。写真を撮って霊をやっつけながら館をさまよい歩くという『バイオハザード』的なゲームです。なんというか……怖い。ゾンビとちがって奴らはなんでもかんでもすり抜けるんですよね。しかもどアップになると滅茶苦茶怖い。ゾンビは嫌悪感しかなかったのですが……霊は怖すぎる。やっぱり日本人の根底にある恐怖が奴らにはある……
ゲームして緊張するとか、肩がこるとか……初めてです。
暑い夏の夜『零』で体感温度を下げてみるのはいかが?
コミックバトン
comic batonがNess氏から回ってきました。
1.本棚に入っている漫画単行本の冊数
多分50冊ぐらい
一人暮らしでこの本の量ははっきしいって邪魔ですね。
2.今面白い漫画
おおきく振りかぶって(ひぐちアサ)
野球をウンチクでやるとこうなるのかっていう漫画。非常に面白い。
作者が女性だからか暑苦しさというよりはさわやか・友情がメインって感じ。
主人公は今までにないほど暗くて卑屈。でも嫌にならないのはこの作品のいいところ。
僕の心の野球漫画はH2だが、これは別方向で心の野球漫画。
小説の「バッテリー」(あさのあつこ)とよく本屋で並べられてるけど、こっちのほうが好き。モモカン最高!
3.最後に買った漫画
おおきく振りかぶって4巻
4.よく読む、または特別な思い入れのある5つの漫画
・H2(あだち充)
正統派青春野球漫画。野球はそんなに見ないけど、これは馬鹿みたいに読む。
暇になると通し読みをしてしまうぐらいに。
・ハチミツとクローバー(羽海野チカ)
フジでアニメ化されましたね。少女マンガだけど、男でも読める少女マンガって感じです。ラブロマンスって言うほど恋愛ばっかでなく、ラブコメと言うほど馬鹿でもなく。丁度いい感じ。青春群像劇って言うのが一番しっくり来る。おもしろい。お気に入りキャラは山田さん。
・イエスタデイをうたって(冬目景)
ビジネスジャンプの脅威のランダム連載作品。現在4まで出てるけど終わる気配なし。はやく続きを書いてください。フリーターの主人公と高校中退少女(オプションはカラス)と高校教師の一方通行の恋愛関係を描いた作品。中退→主人公→高校教師って感じで一方通行。そんな日常を描いていて非常にマッタリ。でもなんか面白い。
・生きるススメ・しあわせ・ストーリー(戸田誠一)
ウェブコミックを文庫化したもの。山椒は小粒でもぴりりと辛いそんな3Pぐらいの漫画を集めた短編集。上の3冊はそれぞれの作品で少しずつコンセプトと言うか方向性が違うのですが、僕は生きるススメがおすすめです。
・ヘルシング(平野耕太)
雰囲気でせめる吸血鬼漫画。この雰囲気がどうしようもなく好き。
「諸君私は戦争が好きだ…」のコピペで有名なアレです。超面白いです。
5.バトンを渡す5名
5人もブログする知り合いいない…というかその中から回ってきたので…TEIL氏にでも。
嗚呼、鈍色の日々
楽しいことって自分で見つけるものなんだよ、と誰かが言った。
いいこというじゃないか。
でも、大抵の面白いと思えることやっちゃったんだよねぇ…
最近筆も進まないし。
恋愛スキルの欠如した人間の真剣な疑問
サークルの1年生(女)と甘党話で盛り上がり、ケーキの食べ放題に行く事になりました。
ここで問題。これは俗に言うデートというものなのでしょうか? こちらには他意ないのだけれど…
まぁ、なんでこんなことを気にするのかといえば、うちのサークルが、幹部(3年生)が入れた学年(1年生)に手を出すのはご法度という、微妙によくわからない慣習法が存在するからなのです。デートでもしようものなら3年が1年に手を出そうとしていると言われかねないのだけれど……ああ、こういうとき面倒だ。うちのサークル。
『クローバー』
『@二子玉川』
土手沿いを歩いていたら、シロツメクサが咲いていて、思わず四葉のクローバを探したくなった。探すこと数十分で見つかった。
今の自分が幸運かどうかなんて知らないし、むしろ不幸だと思ってたけど、意外なところに幸運は転がっている。近くで遊んでいる子供も捜していたようだけど、あげなかった。幸せとは自分で探すもので、人から貰うものではないから。帰りに足取りは別に軽くはなかったけれど、行きの僕と帰りの僕は少し違って……それが嬉しかった。
口ずさむ、つじあやのの『クローバー』
ウクレレの音が鴨川から聞こえてくるような気がした。
『ハチミツとクローバー』
友達から借りて一気に読んだ。面白い。少女マンガというと妹が購読していた『りぼん』しかしらなかったのだけど、少女マンガ観が変わった。なんて面白いのだろう。もうとにかく甘酸っぱい。ストーリー的には想いの一方通行の連鎖といえばいいのでしょうか。『この作品には両想いなんて存在しません』ってキャッチコピー振ってもいいんじゃないかなってくらいにくっつかない。それが面白くて、切なくて、甘酸っぱい。『自分の一番好きな人が自分の事を一番好きになってくれる…それっぽっちの条件なのに…どうしてなの…永遠に揃わない気がする』ってフレーズを見て胸をえぐられた気がした。
片思いの、横恋慕の辛さ、読むたびに思い出されて……見事にはまりました。
この続きが読みたい!
そして僕の横恋慕よなんとかなれ!